横浜中間税会創立60周年によせて横浜中税務署
署長 黒木 政人 横浜中間税会におかれましては、創立60周年という節目を迎えられましたこと、誠におめでとうございます。 この60年の長きに渡る貴会の御支援、御協力によりまして、税務行政、とりわけ消費税の適正な課税の実現が図られておりますことに深く感謝申し上げます。 さて、貴会の60年の歩みとともに、税務行政におきましても大きな変化を経験してまいりましたが、なかでも、間税(物品税)から消費税への移行は、私ども職員にとりましても、非常に大きな変化であったことを鮮明に覚えております。 私が初めて勤務しましたのは八王子税務署でしたが、当時は署内に分析室というものがあって同期の職員がアルコール度数やガソリンの不純物を計ったり、はたまた、映画の入場券やプロレス興行のチケットにハンコを押したりと、「なんて面白い仕事をしているんだ」と思っておりました。 それから数年後には、物品税の廃止とともに間税部門もなくなったわけですが、物品税は消費税に引き継がれ、三十数年後の令和5年度の予算では最も大きな財源として23兆円を占めるところとなっております。 また、その間、消費税については、税率改正、複数税率制度の施行、インボイス制度の施行など大変大きな動きがありましたが、これらの改正や新たな制度の実施にあたりましては、研修会の実施や広報活動など、横浜中間税会の皆様に本当に助けていただきました。ありがとうございました。 60年という歳月は、物差しによっては長短の見方は変わるのかもしれませんが、貴会の歴史は東京オリンピックとともにスタートし、大阪万博や、幾度かの石油危機、国鉄や郵政の民営化、そして消費税の導入、近くはリーマンショックなど、昭和の25年、平成の30年、そして令和の5年と大きな変化の連続の中にあって、横浜中間税会が脈々と活動を継承してこられましたことに、改めて深く敬意を表する次第でございます。 税務行政は、地域の皆様の支援なくして成り立ちえないということが私の理念であり思いでもありますので、横浜中税務署も今後もしっかりと税務行政に取り組んでまいりますので、皆様の引き続きの御支援、御協力をよろしくお願い申し上げます。 結びに当たりまして、横浜中間税会の皆様の益々の御健勝を祈念申し上げますとともに、以前にもお話をさせていただきましたが、横浜中間税会のこの会勢は誠に貴重なものであります。新たなる周年に向けまして貴会の益々の御発展を心より祈念申し上げまして、60周年のお祝いの言葉とさせていただきます。 |