令和四年(2022年) 年頭ご挨拶委員長 伊藤 紀幸
謹賀新年 旧年中は大変有難うございました。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。 2021年も2020に引き続き、経済・金融市場の動向は新型コロナウィルスの感染状況に振り回されました。各国政府の超金融緩和政策に拠り、株式など資産価格が高騰して富の二極化が加速されました。飲食業・旅行代理店・ホテル事業などはコロナ禍で大きな痛手を被りましたが、株式市場・不動産市場・高級車・宝石市場などは資産バブルで活況を呈しました。 著名な経済誌によると、今年前半は高成長(年換算6.1%)、後半は1%台で年間では3%前半の成長というのがあらかたの見解となっています。 ガソリン・半導体など原材料価格は高騰していますが、日本企業がそれを製品価格に転嫁するのは難しく、消費者物価が大きく上昇することはないとみられ、幸いにもわが国ではスタグフレーション(景気後退の中でインフレーションが同時進行する現象)に陥る危機は、回避できるだろうとの見方が大半ではあります。一方、不動産投資の世界では、米国のFRBの利上げや中国経済の失速や中国恒大集団のような無理な経営による破綻など、不動産バブル崩壊による経済失速の懸念は燻ぶっています。 こうした中、政府としてもDX(デジタルインフォメーション)や脱炭素などをキーワードにした経済復興の舵取りが喫緊の課題となっています。 我々の生活は、この二年間で在宅勤務やリモート勤務、巣籠・デリバリー配送などがすっかり定着してきた一方で、コロナ変異株などが増大し第6波到来懸念の「不確実性」も増しています。 個人・法人ともにと「変化への対応力」が従来にも増して求められる状況です。 総務委員会としても、皆様のご意見を取り入れて、Web会議やメール通信、リアル会議とWebを組み合わせたハイブリッド会議など創意工夫して、新たな時代の変化に対応して参りたいと考えます。 本年が皆様にとり、健康第一で公私にわたり充実し、社業が発展することを祈念して、本年の年頭ご挨拶に代えさせて頂きます。本年も一年間宜しくお願い申し上げます。 |