幹事 女性部長 渡辺優子
平素より皆様には多大なるご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
女性部の活動として、平成26年6月5日に研修会を行いましたので、ご報告させて頂きます。
まず、横浜ポートサイド地区にある「宮川香山 眞葛ミュージアム」を見学しました。
明治時代、横浜から海を渡り、フィラデルフィア万国博覧会をきっかけに、世界で絶賛された眞葛焼は、宮川香山初代から二代、三代へと引き継がれますが、昭和20年横浜大空襲で壊滅的な被害を受け、窯は閉鎖。その歴史は閉じられ、今では「幻のやきもの」と言われています。美術館内はあまり広くはありませんが、スタッフの方の丁寧な説明を聞きながら、高浮彫りの精巧な技術が施されているもの、また華やかな釉薬に彩られたもの等、貴重な名品の数々を鑑賞しました。
ミュージアム見学後は、徒歩15分、神奈川区台町にある「料亭 田中家」にて昼食。
1863年創業。安藤広重の「東海道五十三次 神奈川」の浮世絵にも描かれた様に、江戸時代には、海を見下ろす風光明媚な宿場町として賑わい、開港時代になると、多くの文化人や西洋の客人が訪れ、横浜を代表する料亭として成長。坂本龍馬の妻、おりょうさんが仲居として働いていたことは有名で、まさに横浜の歴史を語り継ぐ老舗です。
現在、当時の面影を残す料亭は「田中家」一軒のみということです。その由緒ある純和風の大広間で、味も美味しく見た目にも美しい「神奈川宿御前」を堪能しました。
食後には、五代目女将平塚あけみさんが、貴重な写真と資料が盛り込まれたスライドショーと併せて、神奈川宿の歴史やお店の変遷のお話をして下さり、改めて「田中家」の歴史の重みを感じました。女性部の皆さんも、楽しく学びながら、ゆっくり歓談して懇親を深め、今期第1回の研修会を盛会に終わることが出来ました。
今回の研修は「眞葛ミュージアム」、「田中家」と、横浜の歴史を再確認する有意義な時間となりました。
小雨降る中、ご参加頂きました22名の皆様、ありがとうございました。
また、今後とも女性部の活動へのご参加、ご協力のほどを宜しくお願い致します。